うまいッ!ヨーロッパ添乗飯 3~ガレッシオ(イタリア)

このシリーズの1回目、2回目を読んでくれた人の中には、「仕事にかこつけて、この添乗員はなんて豪華な食事をしているのだろう」と思う人がいるかもしれない。「添乗飯」と銘打ったくらいだから、もう少しリーズナブルでありながら美味しい食事を紹介してもよさそうなものだろう。それなのに、すでに書かれたメニューはトリュフやら鴨のフォアグラやら、名前だけで豪華そうなものばかりだ。

しかし1回目の記事に書いたように、この記事はお客様と同じ団体食を一緒のテーブルで食べることを前提として書いている。言ってみれば、ヨーロッパのツアーでは通常どんな食事がでるのか、そしてその土地土地でどんなものが提供されるのかを、添乗員の目線で書いているものである。また、その食事にまつわる地元の人たちとの交流やエピソードを交えることによって、紹介した土地へ1人でも多く訪れる人が増えることを望んでいる。
昨今海外旅行へ出かける人が少なくなってきている。便利なデジタル機器(PC、スマートフォン、TVなど)が身の回りに増えた今、まるでそこにいるかのような美しい映像を気軽に見ることが出来るからだろう。だが、今のところ美味しい食事の香りや湯気、そしてそれを囲む楽しい雰囲気まではそういった機器では伝わらない。そこに出かけるからこそ得られる感動を少しでも多くの人に知ってほしいため、これからもこんな記事で良ければ書き続けたい。

イタリア・ピエモンテ州 ガレッシオ

ガレッシオのことは「私が訪れたイタリアの美しい村々 – ガレッシオ ピエモンテ州」で町の様子などを書いているので、合わせて読んでほしい。

Thumbnail of 私が訪れたイタリアの美しい村々 - ガレッシオ ピエモンテ州私が訪れたイタリアの美しい村々 - ガレッシオ ピエモンテ州
GO! GO!! GO!!!
筆者自身が添乗員として実際に訪れた美しい村を紹介する第2回目はピエモンテ州クーネオ県ガレッシオ。なぜここが美しい村に登録され続けているのか、という疑問を持ちつつ訪れた村だ。

筆者にとって、宿泊した「Hotel Giardino」とそのオーナーのことを抜きにガレッシオのことを書くことは出来ないくらい、ガレッシオでの滞在の記憶とホテルは密接に結びついている。
ここでの食事は3泊全てホテルでの食事だった。「私が訪れたイタリアの美しい村々~」でも書いている通り、このホテルはほとんどオーナー一人で切り盛りしている。3つ星クラスなので一応英語が通じることになってはいるが、どうもあやふやな英語だ。こちらもあまり流暢とは言えないが、それ以上である。しかし、ゲストのリクエストに応えようと一生懸命に動く。
アルバと同じピエモンテ州にあるガレッシオは、やはりトリュフが名物だ。初日の夕食時、お客様と筆者、そしてドライバーのロベルト(初日から最終日まで通しでバスを運転してくれたクレモナ出身のドライバー。このドライバーとのコミュニケーションも思い出深く、いつか書いてみたい)がテーブルに着いたと同時に、オーナーはメニューの紹介とともに自分の指の匂いを筆者にかがせた。いきなり何をするのかと思いきや、その匂いはトリュフオイルだった。夕食の準備をしていたトリュフオイルまみれのまま食堂に来たことになる。
この日のメニューは

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前菜:生ハムとメロン

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セコンド:ラザニア

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メイン:ナスの付け合せとウサギ肉(ジビエ!)

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デザート:チョコレートケーキとパンナコッタ

で、トリュフオイルはラザニアに合わせて用意されたものだった。
オーナーは食事中終始ニコニコしながら、この地に日本人が訪れたのは初めてのことだということ、明日市長がホテルに表敬訪問を予定していることなどを話してくれた。そして実際、新聞記者まで同行して記念撮影し、われわれ日本人が地元の新聞に載ってしまったほどだ。途中どうしても英語で伝えにくい時はドライバーのロベルトが通訳に入り、英語にして筆者に伝えてくれた。このオーナーとお客様の間には2人の通訳が入ったことになる。



ガレッシオはランチが大変

ここガレッシオは、日中旧市街を歩いてもあまり人に出会わない。そしてふらっと入れそうなレストランが見当たらない。ツアー中の昼食はほとんど自由昼食だ。例によって昼食はゆっくりレストランで食事をしたいというお客様のためにも、ホテルや旧市街近辺で使えそうなレストランを抑えておきたいのだが、まるっきり見当たらないのだ。
そこで唯一頼れるホテルのオーナーに、この近所にランチを食べられるレストランがないか聞いてみた。するとホテルでランチを用意できるとのこと。さっそく数人のお客様と筆者で食事をしたい旨を伝えると、すぐにメニューを持ってきてくれた。容易が出来るということは、ランチ用の仕込が出来ていたということだ。こんな小さな村の旧市街に1軒しかないホテルはレストランも兼ねていないといけないのかもしれない。
日本人の口に合いそうなものを選び、パスタと豚肉のソテーとサラダを選んだ。夕食は結構ヘビーなものが多いので、軽めの食事だ。パスタはトマトソースのシンプルなものだったが、さすがはホテルのレストラン、アルデンテ具合や味は申し分ない。

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ホテルだからこの食事代は部屋代につけておくことが出来る。けっこう便利だ。結局3泊中朝、昼、晩と全てホテルでの食事となった。
最終日の夕方に新市街を一人で探索に出かけてわかったのだが、地元の人達の普段の食事や買い物はほとんど新市街にそろっているようだった。スケッチを目的としたお客様に、絵にならない新市街はさほど必要ない。

今回は特別豪華な食事ではなく、ツアーで提供される団体食そのものだ。しかし、ホテルオーナーの気遣いと楽しい会話により、毎日が美味しい夕食だった。ちなみに紹介したHotel Giardinoはウェブサイトがない。またインターネット環境が全くない。現代の機器から隔離されて、中世の村に迷い込みたいと思ったら、ここガレッシオを訪れたらいいかもしれない。

ブロトピ:旅先グルメ

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