もはや一生に一度ではない|世界一周の基本と3つのアライアンス
世界一周とは、以下に説明する世界一周航空券を利用した旅行の事です。
世界一周航空券の基本は、太平洋と大西洋を1度ずつ横断して、地球を1本の線でつなぎ、最低3大陸で滞在することです。
西回りでも東回りでも、同一方向に進んで最終的に出発地に戻るルートであればOK。加えて、意外とリーズナブル。例えば、成田⇔ロンドン往復は、ビジネスクラスノーマル航空券が100万円を超えるのに、世界一周航空券ならビジネスクラスでも最低運賃は60万円ほど。単純往復よりリーズナブルです。
どの航空会社も、一社だけで地球を一周することはできないので、アライアンスという航空会社のグループを作り、自社運航していない区間は、グループ内の他航空会社が運航する区間を利用することで、世界一周を可能にしています。
各アライアンスで若干の違いはありますが、
- 1年間有効
- 最大16区間まで 陸路も1区間と数える
- 17区間以上は追加で各大陸の周遊パスを利用可能
- 最初の区間以外は予約なし(オープンチケット)で発券可能、予約済でも空きがあれば無料で変更可能
- 出発後の経路変更は若干の要手数料で可能
という条件は共通で、制約が多い一般的な往復及び周遊航空券よりも使い勝手が良い、国際航空運送協会(IATA)が決めている公示運賃の一つです。
現在、世界一周が可能なアライアンスは、以下の3グループ。貯めているマイレージで選んだり、旅行したい都市へ就航している航空会社の組み合わせで選ぶのもよいでしょう。
スターアライアンス
全日空、ルフトハンザドイツ航空、ユナイテッド航空など全28社が参加する、最大のアライアンス。ワンワールド
日本航空、アメリカン航空、ブリティッシュエアウェイズなど、全14社及び系列航空会社のアライアンス。スカイチーム
エールフランス、KLMオランダ航空、デルタ航空など全20社のアライアンス。日本の航空会社は参加していません。テーマに沿って世界一周
映画「80日間世界一周」の時代とは違い、現在はわりと気軽に計画することが出来るようになりました。それだけに、今日は様々なテーマ(目的)をもって世界をめぐる方々が増えつつ。 「フライト」ならではの、世界一周テーマをいくつかご紹介します。
世界の車窓を求めて
世界一周航空券は、途中陸路移動(サーフェス区間)を加えることが出来ます。世界各地の珍しい列車や、伝統の豪華列車への乗車を加えた、フライ&レイルの世界一周プランが可能です。
特別列車に限らず、何の変哲もないローカル路線でも、鉄道旅行は航空機移動にない旅情を掻き立てる魅力を持っています。
乗馬で6大陸制覇
ワンワールドが用意する2つのタイプの世界一周航空券のうち、訪問する大陸によって運賃を計算する「ワンワールド・エクスプローラー世界一周航空券」を利用して、アジア、オセアニア、アフリカ、ヨーロッパ、南北アメリカの6大陸それぞれで乗馬をする世界一周です。それぞれの大陸で、違う乗馬スタイルを楽しむ旅は、またとない体験、スケールが格段に違うことでしょう。
世界の街並みをスケッチ
スケッチブックと絵具に絵筆をもって、世界中の風景を描きながら旅することは、きっと素敵なことでしょう。また、一期一会の一瞬を、カメラスケッチしながらの旅も心くすぐられるテーマです。
スケッチのモチーフは、ヨーロッパに限りません。描いてみたい国や街並みをお知らせください。無理のないルートで、プランをご案内します。
選手とともにテニス転戦
お目当ての選手が出場する大会を選んで、1年かけて追いかける超マニアックな世界一周です。
グランドスラムはオーストラリアから始まり、フランス、イギリス、アメリカというように、世界一周の規則(太平洋と大西洋を1度ずつ横断し、3大陸で滞在する)に沿って周ることが出来ます。同様に、ATPツアーも1000、500、250グレードを合わせると、世界中で1年中大会が行われています。
テーマをもとにプラン例
上記テーマから、「世界の車窓を求めて」をピックアップし、特に世界各国で徐々になくなりつつある、各大陸の寝台列車を制覇する世界一周旅行を、スターアライアンスでプランニングしてみました。各鉄道の運行スケジュールと発着地での宿泊を含めても、1か月以内の日程が可能です。
- ① 東京⇒バンクーバー
- ② [陸路] バンクーバー⇒トロント カナディアン号〜大陸を4泊5日で横断するVIAレールの看板列車
- ③ トロント⇒ミュンヘン
- ④ [陸路] ミュンヘン⇒ヴェネチア Nightjet〜2016年12月にオーストリア鉄道がドイツ鉄道から引き継ぎ装いを新たに運行開始した寝台列車
- ⑤〜⑦ ヴェネチア⇒パース(2回乗り換え)
- ⑧ [陸路] パース⇒シドニー インディアン・パシフィック号〜オーストラリア大陸を3泊4日で横断するオーストラリア鉄道の代表格
- ⑨ シドニー⇒シンガポール
- ⑩ [陸路] シンガポール⇒バンコク イースタン&オリエンタル・エクスプレス〜Belmondが運営する豪華列車のアジアルート 当該路線は3泊4日
- ⑪ バンコク⇒帰国
この日程の場合、乗継を含め全部で11区間、エコノミークラスで422,700円でした(各税金、燃油サーチャージを除く 2019年4月現在)。各アライアンスとも別途追加可能な、各大陸内周遊パス航空券を利用すると、より多く訪れることが可能です。
これは、ほんのヒントにすぎません。 ご自分のオリジナルテーマを見つけたら、見積もりフォーム、又はメールにてお問い合わせ、ご依頼ください。