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一生に一度は体験したい
2010年のワールドカップを境に、かつての南アフリカブームは落ち着きを取り戻したようです。だから今、改めて南アフリカを旅行しようとネットで検索すると、ほとんどがツアーばかりヒットし、その大半が最少催行人数が設定された団体旅行です。様々なことが世界中で団体より個人にシフトしている今、旅行においても、大人数で同じ日程を旅する時代ではありません。
思い通りに旅行をしたい方へ、南アフリカへの個人旅行のポイントをご案内します。
旅行会社におまかせ
インターネットで、手軽に旅行を組み立てる素材(航空券、ホテル、観光、その他送迎など)を自分で予約できる昨今。ヨーロッパやアメリカなどほとんどの方面へは、この旅行素材を組み合わせて、簡単に自分好みの個人旅行を計画することが容易ですが、南アフリカはそうはいきません。
理由は
- 首都ヨハネスブルグ及び一部の治安
- 旅行素材を販売する現地会社の情報が少ない
の2点です。
他の国とは違い、南アフリカでは安全のため、観光時だけではなく空港到着からホテルチェックインまで、滞在中殆どにおいて、現地を知り尽くしたガイドや係員の同行が必須です。けれども、南アフリカの一般的なツアールート、
"クルーガー国立公園でのサファリ 〜 ヴィクトリアフォールズ観光 〜 ケープタウンでテーブルマウンテンやペンギンがいるボルダーズ・ビーチ観光"
を、10〜20名も参加しているツアーで旅行したら、自分だけの自由時間はわずかで、思い通りの旅にはなりません。
個人旅行、団体旅行のどちらにしても、ガイドや係員が必須ならば、自分の思い通りにサービスしてくれる専属のガイドや係員をつけて旅行することのほうが、より南アフリカの魅力を実感できると思います。この手配は、ネットでは出来ません、旅行会社に依頼しましょう。
また、旅行素材の情報が少ないことについても治安面と関連しますが、現地アレンジをしっかり行う旅行会社を見極めて「全ておまかせ」することです。ホテルがいくら、送迎がいくら、観光がいくらという個々の料金は出ないかもしれませんが、依頼者のわがままを、旅行会社は最大限「旅行」という形に変えてご案内します。
情報収集の基本
数々の旅行パンフレットを見比べて情報を得ることも出来ますが、やはり公式な機関は正確な情報を提供してくれます。
南アフリカ旅行の情報収集は「南アフリカ観光局」のウェブサイトを活用しましょう。基本情報から各地の魅力、ツアーではわからなかった新たな魅力を紹介しています。
初めて南アフリカへの旅行を思い立った人なら、「南アフリカとの出会い おすすめプラン」をチェック。南アフリカの代表的な魅力を3つに分けて紹介しています。
また、安全面や気候、通貨などが確認できる「基本情報」は必ずチェックしたいところ。あわせて外務省の「海外安全ホームページ」と照らし合わせてみれば、南アフリカで注意喚起されているのはほんの一部分で、ほとんどは安全であることがわかります。
観光局のウェブサイトは、情報収集に最も利用価値の高いツールとお考えください。
航空会社選択
エミレーツ航空が世界中へネットワークを広げている現在では、南アフリカへもこの航空会社が便利でリーズナブルだと思います。しかしながら、ナショナルフラッグキャリアは、いつでもその国への旅行に適した航空会社であることは確かです。
現在、南アフリカ航空は、日本への直接乗り入れはありませんが、提携航空会社との組み合わせにより、国内各地から香港経由で、ヨハネスブルグへの効率の良いフライトスケジュールを提供しています。また、ヨハネスブルグとケープタウン周遊の場合は、南アフリカ国内線を運航している南アフリカ航空のほうが、特別運賃設定もあり便利です。どの航空会社かは、自分が思い描く旅行プランに合わせて選ぶとよいと思います。
マイレージを重視している人なら、南アフリカ航空が全日空やシンガポール航空と同じスター・アライアンスに加盟していることは、かなり高い選択ポイントでしょう。一方、ワンワールド、スカイチームのマイレージメンバーは、南アフリカへの旅行でマイルを貯めるのは少々難しいかもしれません。
観光局の情報にはかないませんが、このページで少しでも南アフリカの魅力を感じて、旅行プランを思い描いて頂くことが出来たらと思い、サファリロッジ、ブルートレイン、グルメ&ワインなど南アフリカの魅力をご紹介します。
また、乗馬がお好きな方なら、馬に乗ってサファリが出来る、南アフリカの乗馬ツアーをご検討ください。自分の趣味と組み合わせた旅行は、さらなる魅力を体験できるでしょう。
高級ロッジに宿泊してサファリ三昧
サファリといえば、多くの方がケニアを想像するかもしれませんね。しかしながら、実は、南アフリカこそサファリのメッカ。自信を持ってお勧めします。野生動物との出会いは、それこそ一生に一度の貴重な体験、南アフリカの最大の魅力です。今までは、隣のジンバブエ・チョベ国立公園でのサファリ体験とヴィクトリアフォールズ観光が定番でしたが、それだけにとどまらない、たくさんの魅力的な国立公園、私営動物保護区が点在しています。
サファリツアーのメッカ、クルーガー国立公園は規模も最大級。多くのロッジやキャンプサイトがあり、設備は十分です。
一方、サビ・サビ・プライベート・ゲームリザーブは、高級ロッジ併設の私営動物保護区です。ビッグファイブ(ライオン、ヒョウ、ゾウ、サイ、バッファロー)との遭遇率が高いことでも知られています。
ここのロッジは、オールスイート。「昨日」、「今日」、「明日」と3つのテーマに合わせたお部屋が楽しみです。その他、サバンナと動物たちが見渡せるラウンジ、焚き火を囲みながらのボマディナーなど、自然の魅力がいっぱいのロッジはハネムーナーにもお勧めです。
旅の基本は鉄道
古い映画のワンシーンを連想させる蒸気機関車と客車、豪華なダイニングと客室は、ホテル以上の快適をご提供します。飛行機での移動は確かに便利で、日本からの限られた旅行期間を有効に使うことが可能ですが、やはり旅の醍醐味は列車での移動でしょう。それも、新幹線のようなスピードを求めた旅ではなく、就寝中はスピードを落とす気遣いもある、のんびりした旅なら格別です。
ゴールドラッシュ、ダイヤモンドラッシュに沸いた、幻の大陸横断鉄道から歴史の始まったブルートレインは、通称「走る超高級ホテル」と呼ばれるほど豪華。世界各国の王侯貴族をもてなしてきました。
一方、乗り物好きな実業家が、オークションでビンテージ列車を手に入れたことが始まりのロボス・レイルは、なんともアンティーク。蒸気機関車が牽引し、客室の内装はエドワード王朝様式。一番広いロイヤルスイートは、世界の列車の中でも最大級の広さです。同スイートには寝室とラウンジ、浴槽、シャワーなどがそろっています。また、ロボス・レイルの魅力は、路線網の充実、どの路線に乗るか迷ってしまうほどです。ケープタウンからタンザニアとの国境近く、ダルエスサラムまで走っており、ヴィクトリアフォールズにもこの列車で行くことが可能です。
食事も旅の楽しみの一つです
食事もまた、旅の重要ポイントですね。どこの国でも、郷土料理や伝統料理からその時の流行の料理など、食を旅の楽しみにしている方も多いのではないでしょうか?
南アフリカの料理の歴史は、オランダの東インド会社が、ジャワのバタビア(現在のインドネシアのジャカルタ)からヨーロッパに、香辛料を運んでいた頃に始まります。南アフリカのケーブ岬は、ヨーロッパとジャワのちょうど中間点に当たるため、東インド会社は、ここを果物や野菜、肉など新鮮な食べ物を船に積み込むための補給基地としたのです。 そのため、マレー、インドネシア、インドではお馴染みのターメリック、クミンなどエキゾチックな香辛料を用いた料理や、逆にイギリスの植民地時代や、ポルトガルからの移民が多かったことから、ヨーロッパの影響も色濃く残しています。
正統派南アフリカ料理は、肉と穀物の組み合わせが多く、直火で焼いた肉や野菜を煮込んだシチューが定番。又、忘れてならないのは、ブラーブレイスというバーベキュー。代表的な週末料理であり、ガーデンパーティーやキャンプには欠かせない人気メニューです。コリアンダーの香りがする農場風ソーセージ、ボーアウォースをはじめ、ラムやポークリブの燻製、ビーフなどをこんがりと焼き上げます。
庭園のような美しさからガーデンルートと称されるケープタウンから、ポートエリザベスまでの海岸沿いは、豊富な海の幸を楽しめるシーフード・パラダイス。その他にも各地方ごとに数々のローカルフードなど。南アフリカ観光局のサイトで詳しくご紹介していますので是非チェックしてみてください。
南アフリカのワイン
日本にも最近は輸入されているので、召し上がった方も多いと思いますが、南アフリカはワインの産地としても有名です。約350年前から始まり、現在では赤をメインとして世界的評価を受けています。生産地はケープタウンの東側一体に集中しています。これは、温暖な地中海性気候と栽培に適した土壌に恵まれているからです。ケープタウンから車で30〜40分程度と近いこともあり、ワイナリー巡りは観光客に人気のひとつ。
近隣のフランス語圏(モーリシャスやセイシェルなどの島国も)にも輸出されており、モーリシャスではワインといえば南アフリカ産です。フランスやイタリアのワインと違う、なんとも味わい深い赤ワインは言葉では表現できないおいしさです。
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